日本信号の業績発表や予想が株価や投資家に与えた影響

企業の株価は様々な要因で上昇したり下落したりします。その中でも、最も典型的で最も分かりやすい要因は、企業の業績です。一般的に言って、企業の業績が良ければ、投資家たちはその株を欲しがるので株価は上がります。業績が悪ければ、その銘柄に対する信頼度が弱まるため、株価は下がります。もちろん、その他の要因と絡み合って、逆の値動きを示す場合もないわけではありませんが、それは比較的珍しいケースと言えます。また、その企業業績がアナリストらの事前予想を上回ったり下回ったりすると、サプライズ反応を示した投資家たちがいっそう活発な取引を展開する場合も少なくありません。
ではここで、業績発表や事前予想が株価に素直に反映された典型的な事例を1つ取り上げましょう。それは、東京都千代田区に本社を置く日本信号株式会社の株価です。同社は道路や鉄道の信号機を製造するほか、自動改札機なども手掛けている企業で、東証1部に株式を上場しています。2015年5月13日、日本信号の株価は前日の4倍以上もの出来高を伴って急上昇しました。この日の場中に記録した高値1,284円は、前日の終値1,179円を100円以上も上回るものです。率にして約9%の上昇となりました。この要因となったのが、5月12日に行われた日本信号の業績発表です。この時、2015年3月期の同社の経常利益は35%増の90億9,600万円となったことが発表されました。アナリストらによる事前予想は30.2%増となる87億2,500万円だったため、予想を十分に上回る好業績は投資家たちにも良い印象を与え、株価が素直に上昇した形です。さらにその翌週には場中の高値で1,370円を付けました。業績発表前の株価を190円以上も上回り、上昇率としても16%を超える高値でした。